ネット活用研究◆情報、コンテンツについて

「新たな結びつきに挑戦」ということで、SNS活用全国交流会や「ネット担当者会議」が行われています。

中には、辛口の的を得た記事もネット上にあります。
山本一郎氏「ネット選挙解禁で選挙は従来以上の名簿勝負に」 (NEWS ポストセブン) – Yahoo!ニュース
まあ、業者がターゲットにしている他党の話は別として、ネット選挙=SNSの活用ということに、違和感を感じていました。

山本氏の指摘によれば

それはネット選挙が解禁されても同じどころか、よりその傾向は強まるだろう。よほどの人気政治家でない限り、ただHPやブログ、ツイッターやフェイスブックを更新するだけで「支持政党のない」「浮動」層から注目され、それが支持=票につながるわけではない。

そうだと思います。どれだけ友達やフォロワーを増やしても、支持=票につながる訳ではないでしょう。

ある程度名を知られた、それが地方であれ、全国的にであれ、政治家であるなら、友達もフォロワーも一定数までは増えます。しかし、です。

その政治家なり、候補者の記事が注目されるかどうかは、別の問題です。ましてや「浮動層」の若者を突き動かすなどは難しい。

だから、

 むしろネット選挙は、もともと充実した支持者名簿を持ち、組織選挙を得意とする政党、政治家に有利に働く。たとえば、何らかの業界団体を代表して比例代表で出馬する政治家、“ドブ板選挙”で固い支持基盤を持つ政治家などだ。

 そうした政治家がメール、ツイッター、フェイスブックなどを使うと、従来のように電話を使うよりも容易に、安価に、効率的に支持者に投票行動を促すことができる。自民党が積極的にネット選挙解禁に賛成してきたのは、組織選挙を得意としており、ネット選挙の解禁が有利に働くことを自覚しているからである。

と、旧来型選挙戦術の補完戦術としての評価しかできない、と言っている。

本来的に言えば、ネット選挙云々よりも、日常的な段階で、ネット上に自らの意見や情報をどれだけ露出しているか、注目される内容になっているかが、一番の問題でしょう。議員の近況報告も、支持者から見れば親近感につながるかもしれません。しかし、フローな情報にしろ、ストックな情報にしろ、他人から見て興味を感じるような「問題設定能力」に関わる記事が求められるのではないだろうか。しかし、これは諸刃の剣に成り兼ねないものも孕んでいる。下手な発言をすると、「炎上」もあり得る。

情報、コンテンツには「その人となり」が出る。「文は、人なり」という。